2008年02月26日
婚約指輪が飲み代に
結婚する前でよかった
東京で色々と世話になっている大学時代の
先輩から電話があった。
「飲みにいこう.....」
いつも明るい笑いのたえない先輩の声
にどこか元気がない。下宿へ急いで向かった。
六畳一間のアパートにつくと
「すまんな 突然呼び出して
実は俺 あいつにふられてな」
「でも婚約したばかりじゃないですか」
「突然この指輪をかえしにきたんだ。
なかったことにしてくださいって。
あげたものを返してもらってもな
だから質屋で金にかえてきた。
きょうはこの金でぱっと飲みに行こう」
「そんなことしていいんですか」
「あいつのこと忘れるために、俺につきあってくれ」
先輩の彼女と私達のカップルで一度飲みにでかけた
ことがあった。その時、実は婚約するカップルにしては
とてもよそよそしいなと感じることがあった。
先輩が手をつなごうとすると、パシッとはたかれていた。
しかも冗談ではなく、もろに「いや」という感情が現れ
ていた。飲んでいても、彼女だけみんなの会話の中に
入ってこない。
たまたま喧嘩でもしていたのかと思っていたが....
先輩と池袋のキャバレーに出かけて、10人くらいの
女性を指名して、ダンスしたり歌ったり派手に騒いだ。
その後もスナックなどをはしごして、先輩の下宿へ
もどった。その日はとめてもらったが、何もない部屋で
二人ともタオルケットにくるまって寝た。
夜の喉が渇き起きると、先輩が天井をじっとにらん
でいた。
少ない給料の中からやりくりしてためたお金で
やっとの思いで買ったダイヤの婚約指輪が、お酒
に化けて小便になってしまった。
先輩の気持ちを思うと辛いけど、逆に言えば
この段階で気づいてよかったのかもしれない。
先輩も彼女と結婚したら常に気の休まる時が
なかったと思う。
やはり壊れるものは壊れる、そういう運命なのだろう。
現にそれから数年後に、先輩は下町育ちのちゃき
ちゃきのさっぱりした彼女と結婚して幸せになった。
結婚前にも何度かお会いしたが、言いたいことを
お互いに言い合っていた。もちろん手も思いっきり
つないで初々しかった。
結婚式の司会もさせてもらったが、色々な思い出が
あるので「よかったな先輩」とつくづく思った。
東京で色々と世話になっている大学時代の
先輩から電話があった。
「飲みにいこう.....」
いつも明るい笑いのたえない先輩の声
にどこか元気がない。下宿へ急いで向かった。
六畳一間のアパートにつくと
「すまんな 突然呼び出して
実は俺 あいつにふられてな」
「でも婚約したばかりじゃないですか」
「突然この指輪をかえしにきたんだ。
なかったことにしてくださいって。
あげたものを返してもらってもな
だから質屋で金にかえてきた。
きょうはこの金でぱっと飲みに行こう」
「そんなことしていいんですか」
「あいつのこと忘れるために、俺につきあってくれ」
先輩の彼女と私達のカップルで一度飲みにでかけた
ことがあった。その時、実は婚約するカップルにしては
とてもよそよそしいなと感じることがあった。
先輩が手をつなごうとすると、パシッとはたかれていた。
しかも冗談ではなく、もろに「いや」という感情が現れ
ていた。飲んでいても、彼女だけみんなの会話の中に
入ってこない。
たまたま喧嘩でもしていたのかと思っていたが....
先輩と池袋のキャバレーに出かけて、10人くらいの
女性を指名して、ダンスしたり歌ったり派手に騒いだ。
その後もスナックなどをはしごして、先輩の下宿へ
もどった。その日はとめてもらったが、何もない部屋で
二人ともタオルケットにくるまって寝た。
夜の喉が渇き起きると、先輩が天井をじっとにらん
でいた。
少ない給料の中からやりくりしてためたお金で
やっとの思いで買ったダイヤの婚約指輪が、お酒
に化けて小便になってしまった。
先輩の気持ちを思うと辛いけど、逆に言えば
この段階で気づいてよかったのかもしれない。
先輩も彼女と結婚したら常に気の休まる時が
なかったと思う。
やはり壊れるものは壊れる、そういう運命なのだろう。
現にそれから数年後に、先輩は下町育ちのちゃき
ちゃきのさっぱりした彼女と結婚して幸せになった。
結婚前にも何度かお会いしたが、言いたいことを
お互いに言い合っていた。もちろん手も思いっきり
つないで初々しかった。
結婚式の司会もさせてもらったが、色々な思い出が
あるので「よかったな先輩」とつくづく思った。
Posted by 脇 光雄 at 21:55│Comments(0)
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